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 将棋の第21期竜王戦七番勝負第3局は、挑戦者の羽生善治名人が勝って、対戦成績を3勝とし、初代永世竜王にあと1勝としました。敗れた渡辺明竜王は早くも追い込まれました。

 一手損角換りから先手の渡辺竜王が早繰り銀に出たのに対して、後手の羽生名人は腰掛け銀に構えました。一時は渡辺竜王の銀得になったのですが、玉形の差か、羽生名人の的確な手順の前に、渡辺竜王の攻めは及ばず、最後は羽生名人が渡辺玉を即詰みに討ち取りました。

 中継では、控え室の検討として、後手の羽生名人が3三の桂馬をいつ4五に跳ねるかを注目していたようですが、最後まで跳ねることはありませんでした。これは1五からの角打を警戒していた時間が長かったからのように思えます。例えば、封じ手は4五桂が推奨されていましたが、羽生名人の封じ手は2九飛車成でした。

 また、一日目の飛角交換と羽生名人の銀損に至る華々しい順は、控え室ではあまり検討されていなかったようですが、7九に玉を引いた手が、悪手になるような手順だったと思えます。あるいは別の言い方をすれば、7九の玉は8八の壁銀のため、あまりいい形ではないから、それをとがめる順があるはず、と羽生名人は、その局面のテーマを読み取ったように思えます。羽生名人はどうもある局面にテーマがあり、それに沿って考えていくようなのです。その考え方がはっきりと出ているのは、羽生善治の終盤術(1) 攻めをつなぐ本 (最強将棋21)です(この本は熟読に値します)。

 渡辺竜王はいよいよ苦しくなりました。3局とも終盤に競り合いになっていないのが、本人にとっても辛いのではないかと忖度します。

 第4局は11/26(水)、11/27(木)に熊本県菊池市で行われます。

 棋譜やコメントなどは第21期竜王戦中継で見ることができます。

 
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